人形の修繕をする。
３０年近く前、私は油絵を描いていた。小磯良平のような人形の絵を描きたいと思ったが、モデルになるアンティークな人形は持っていない。
何とか手に入れたいものとデパートをうろついて見つけた人形なのだ。
私のへそくりで買えるぎりぎりの値段。１万円だった。
顔もボディーも柔らかな樹脂で出来ている。長い時を経てボディーのパーツを繋ぐゴムが伸び切ってしまったのだ。
ゴムを新しくしてシャンとなった人形に、昨日洗濯してアイロンした服を着せた。
他の人形と一緒に大きな篭に並べた。
観葉植物の鉢植えを移動させたりして、少々くたびれた。
午後はコーラス。今日はお茶当番で休む訳にはいかないのだ。
歌ったら元気になった。
