台風が接近していて一日中雨が降っていた。
舅の命日なので、庭の花を供えようと雨の中鋏を持って傘をさして出る。
裏庭に回ると、紫陽花がびちゃびちゃで花は土の上に倒れている。花は少しセピア色が混じって変化している。沢山切り取ってガラスの花器に生けてみた。
こんな終わりの美しさが私は好き。
午後、昼寝をして連日の疲れが取れた。
今日観た映画『エデンより彼方へ』
１９５７年、ニューイングランドのハートフォードに住むキャッシー（ジュリアンムーア）は夫と子供二人の人もうらやむ幸せな生活をしている。
季節は紅葉のめちゃくちゃ美しいニューイングランドの秋である。
ある夜、夫の秘密を知ってしまう。その日から天国から転げ落ちる日常になってしまった。
その心の拠り所に頼る相手が黒人のガーディナー、レイモンド（デニス・ヘイスバード）。
ところが、世間のうわさになってしまう。現代なら事情も変わったろうと思える２つの問題が、彼女を追いつめる。
まるで１９５７年当時の様なメロドラマ風映像で美しい。色彩も凝りに凝っている。キャシーのヘヤースタイルやドレスも美しい。黒人のお手伝いさんに家事をさせて、いつもふわーと広がったスカートのドレスを着ている。涙が出るといううたい文句だったが、最後は不消化な幕切れでがっかりだった。
