a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

暗譜するには

昨夜泊まったM子さんを伴って娘と3人で、金剛バプテストキリスト教会の婦人聖書の集いに行く。
牧師先生のご要望でM子さんが賛美歌を歌った。娘が伴奏をした。
彼女は産まれた時に未熟児網膜症で視力を無くしていたが、神さまはその代わりに、素晴らしい美声と音楽性を賜物として与えられた。
出席者は感動で涙している人が多かった。

見えないという事はどんなことだろう。
私達はいつも何も思わずに生活をしているが、彼女を一晩泊めただけで、その大変さを垣間みた気がした。
彼女は見えない分、感覚が鋭敏で全てを感じとれる能力がある。それと記憶力の良さを能力として持っている。点字の楽譜を読んで、それを全部暗記してピアノを弾いたり、歌ったり出来る。電話番号なども記憶している。その集中力と努力。そして障害が有りながらも電車に乗って友だちを見舞いに行こうと思う優しさと勇気。
素晴らしい女性である。

わたしは努力もせずに、少しの曲を暗譜でけへん〜と嘆いている自分を恥じた。
M子さんは眼をつぶって歌うと良い、とアドバイスしてくれた。眼をつぶると他の音が良く聞こえてくるという。
あきらめずにやってみよう。
ランチをした後、金剛駅へ送る。後は駅員さんに託した。
その後、彼女から滋賀県の自宅に無事に帰ったと電話が掛かって来てほっとした。