a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

問題の人間と人間の問題

小林秀雄の著書に「聖書には、問題の人間ではなく、人間の問題について書かれている」とある。
その人間の問題とは、
創世記4〜16
ここは有名な「カインとアベル」の話である。
アダムとエバの子供カインとアベルは兄弟である。
カインは農業に就き、アベルは羊飼いを生業とした。
有る時期、捧げものをするのに、カインは地の作物、アベルは最上の羊の初子を自分の手で捧げた。4節
主はカインの捧げものに目を留められなかった。
というのは、カインは捧げものを自分の手で持って来ないで、誰かにさせた。しかも最上のものではなく。恥ずかしい捧げ方だったのである。
カインは弟アベルを妬み憎んで殺してしまった。
人間は正しい者を憎む。憎むことは殺すことと同じ罪である。
言葉で人を殺すこともある。
第一ヨハネ3:15
 兄弟を憎む者はみな、人殺しです。
9節 主に問われて、カインは謝らずにチャンスを逃してしまう。
13節 罰を与えられると怯える。罪にはどんかんなのに。
有島武郎の小説「カインの末裔」には、人間はカインの子孫である、と書かれている。
私たち人間はカインの子孫であり、カインその者なのである。
15節 こんなカインなのに、神は許して下さる。
 カインに一つのしるしを下さった。
しるしとは、私たちの罪のために御子を与えられたこと、即ち十字架のことである。