a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

金澤へ

天気予報はずっと雨だったのに、晴れ女の旅というのは今日を晴れにしてしまった。
H子姉、姪sakura、娘、私の4人。
車中でのお弁当の昼食から楽しさが始まる。
金澤に着いてレンタカーで移動をする。
今回は私たちの実家のルーツをたどる旅である。
父が、金沢市柿木畠16番地に明治32年に6男として産まれたことと、祖父の名前しか知らない。
それだけの情報である。
玉川図書館、近世資料館、市役所を何度も行き来する。
金澤の人は親切で真面目である。
お城を中心に、清らかな川が流れ、レンガ造りの落ち着いた建物が大きな古い樹木に囲まれている。
何度来ても大好きな町である。
資料館の大量の資料の中から、ようやく、紙魚だらけの古文書「由緒一類附帳」にたどり着いた。
菩提寺と照らし合わせそれらしき文書をマイクロフィルムでコピーしてもらった。
それは、明治3年に書いたらしい歴増人M・S太郎・源・Y・43才のものである。これが本当に私の曾祖父であるならば。
娘はその間、大阪の従兄姉に電話をし親戚中を巻き込んでの調査なのだった。
私は目がしょぼしょぼして来た。
姪も娘も「何やら松本清張の小説に出て来るみたい」と楽しそうである。

夜は予約してあった日航ホテルの「弁慶」で金澤料理を堪能する。
屋上に広い日本庭園をしつらえてある。宵闇が迫ると庭園灯が灯り。広々とした座敷は昔の建具を使ってあって、時空が父祖の頃に飛んで行きそうな雰囲気だった。
酒に強かった父を偲んで、辛口の冷酒を少し頂いた。