イエスキリストの十字架上で語られた七つの言葉を学ぶ。
キリストの十字架は午前9時から午後3時までの6時間であり、
その中で以下の7つの言葉を語られた。
1、父よ。彼らをおゆるしください ルカ23:34
2、女の方。そこにあなたの息子がいます ヨハネ19:26、27
3、あなたは今日わたしと共にパラダイスにいます ルカ23:43
4、わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか マルコ15:34
5、わたしは渇く ヨハネ19:28
6、完了した ヨハネ19:30
7、父よ。わが霊を御手にゆだねます ルカ23:4
十字架上の第一の言葉
十字架は、キリスト教のシンボルである。
初代教会では「魚」がシンボルであった。
ギリシャ語で魚は「IXθYΣ」(イクトス)。「イエス・キリスト、神の子、救い主」の頭文字を綴ると「魚」になる。
紀元2世紀以降、十字架がシンボルとなる。
理由はキリストの十字架こそキリスト教の中心である理解されていったことによる。
「父よ。彼らをお赦しください。
彼らは何をしているのか、自分でわからないのです」
聖書 ルカ23:34
1、「父よ」
①キリスト十字架上の七言は「父よ」で始まり「父よ」」で終わる。
キリストの生涯は正に父なる神との交わりの生涯で貫かれていた。
②キリストが神を「父よ」と呼んだことが死刑の理由となった。マタイ26:62-66
2、「彼らをお赦しください」
①「赦し」とは「帳消しにする、無かったことにする」の意味である。
②偽りのない心からの赦し
激しい苦しみ痛みの中で、心からの赦しを願う祈り。
③彼らとは?
十字架につけた兵士たち?裁判官ピラト?群衆を扇動した祭司長?裏切ったユダ?見捨てた弟子たち?恩知らずの救いに預かった人たち?
→究極的に直接、間接にキリストを否定してきた私を含めて全ての歴史上の全員。
3、「彼らは何をしているのか自分でわからないのです」
祈りの根拠は、何をしているのか自分でわからない、という無知。
・ローマ兵は国家権力の命で動かされていた無知。
・ユダヤの指導者たちは、イエスが無罪であることを知っていたが事の重大性を理解していなかった無知。使徒3:17
・弟子たちは恐れのために無知を装う。マルコ14:72
※私たちも人を赦す事が困難な時、キリストの十字架を思い起こそう。