曇っていた。
近所の高齢の(私より)Kさんがカートを押して買い物に行かれる。
頑張り屋さんだ。
「薄(うすら)寒いですね」とおっしゃった。
今日の気温にぴったりの表現だな〜さすがだ。
駅の近くの練習会場に向かう。
寺池の周りを歩いて行くのだが、桜の並木が続く。
かなりの古木である。
この幹の太さはどう?
幹には茶色い脂が付いていた。ヤニの写真を撮るのを忘れた・・・。
やにはどろっとして光沢があって飴のような感じである。
小学校の頃、駅のプラットフォームに桜が数本植えてあって、その幹に茶色の脂がくっついていた。
それをとって指でニチャニチャさせて左指に引っ掛けて薄い膜を張る。
何回か繰り返すと薄い紙のようになるのだった。
学校へ持って行くと「ちょうだい」と何人かに言われ皆で薄紙作り遊びを楽しんだ。
幼い日の長閑な時を思い出させてくれる桜の木。