a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

憲法のこと

連休に入る前に退院したり外泊している患者も多くて、夫のいる病棟は空いていて静かだ。
看護士さん達も、暇で手持ち無沙汰。数少ない患者のうち手も掛からなくなった夫でも、再々部屋を覗いてくれるし、お風呂に入るのも世話を焼いてくれて、夫は機嫌良く入院生活を送っている。
見舞客も有ったりして退屈もせず、食欲も有るし言うこと無し。私は毎日夕方病院に行き、洗濯をして一緒に夕飯を食べて、見舞客の持って来たカステラやクッキーやフルーツゼリーの詰め合わせを下げて家に帰る。たまって来た菓子類の処分をどうするか又悩まないといけない。
昨日の写真を見て思い出したこと。
メンバーは4年生の同じクラスの友達だけど、ハイキングに行ったのは多分5年生の春だ。5年生からは男女共学になって、ばらばらに別れて新しくクラス編制が有ったから、お別れ会でもあったのだ。
天皇誕生日のお休みの日だろうか。私も妹も毛糸編みの半袖のセーターを着ている。
全員スカートを穿いていて可愛い。
もう、もんぺを穿かなくても、防空頭巾を肩から下げて歩かなくても良くなったのだ。
お弁当にはご馳走も入っていなかっただろうけど、水筒を下げて、幸せで楽しそうだ。
ゴールデンウイークの連休はまだ無くて、こどもの日(単に端午の節句)も無かったし、憲法記念日も無かったのだから。
因みに60年前のこの年、新しい憲法が発布された。
憲法の冊子を貰って先生からお話を聞いた。「もう決して戦争はしない、と約束しています。」と聞いて嬉しかったことを記憶している。
今でも集団疎開の時のことは話したく無いという友達もいる。両親が戦災で亡くなった友達もいる。クラスの中には戦災孤児になって、施設に入り通学している子もいた。もう戦争はこりごり。
2度と戦争をしないと明記された憲法は素晴らしい日本の宝物だな、と子供心に思ったのだった。
今年も鈴蘭が咲いた。