a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

妹のこと

a-doll2007-05-03

今日は妹のSちゃんを登場させよう。
物心ついた時からいつも傍に妹がくっついていた。朝目覚めてから寝るまでずっと一緒に遊んでいた。
戦争が終わって次の春、私は4年生になっていて妹は1年生で同じ小学校に入学して来た。
毎日一緒に電車に乗って通学した。電車通学が慣れるまで、妹は私の授業が終わるのを学校の玄関で待っていた。妹の担任のH先生は、前の年私の担任だったので、待っている間遊んで下さったようだった。他の先生も「Mさんの妹なんやね。」と面倒を見て下さっていたようで、今思うと何と余裕の有る先生達だったことだろう。
この頃軍国教育から解放され、私は伸び伸び学校を楽しんでいた。学校が終わると、待ってくれている妹と手を繋いで家に帰るのも楽しかった。
ただ、私は前にも書いている様に発育不良で小さいが、妹は4月生まれということも有って大きい身体をしているので、私と余り変わらない。お揃いの服を着せられていることが多く、『双子みたい』といわれ、姉としては大いに傷ついた。
妹は友達と遊びに行く時も必ず付いて来る。家で待っててと言っても母が「連れて行ってやりなさい。」というので仕方なく連れて行った。
ある日、クラスメイト8人程と担任のB先生、男の子の組のF先生(まだ男女共学になっていなかった)と休みの日にお弁当を持って近くの遊園地に遊びに行ったが、これにも彼女はちゃんと参加している。
写真が残っているが、4年生のクラスメイトの中に1人ニコニコと楽しそうに大きな顔をして参加しているのである。
友達も先生も寛容なのだ。
写真手をつないでいるのが私とSちゃん。