a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

美味しいおにぎり

夕刊の『教えて関西っ子』に、ご飯をどうやって食べるのが好き?というのが有ったが、一番人気はおにぎりだった。
大いに納得。
子供の頃、夕方お腹をすかして家に帰ると、ちょうど大きなお釜からこれも大きなしゃもじで、炊きたてのご飯をお櫃に移している所で、お腹がクーウと鳴る。
お釜の底にはおこげ。お手伝いさんのキミちゃんが、塩を少し手のひらに乗せておこげを握ってくれる。
これが何とも言えぬ美味しさ。今ではお焦げなんか出来ないし、発がん性云々で先ず成長期の子供には食べささないだろうけど。

また、同居していた兄の長女Aちゃんは食の細い子供で、兄嫁は何とか食べさそうとおにぎりを作っていた。
小さな細長いおにぎりで、きな粉をまぶしてお皿に並べてある。
兄嫁の実家は京都なので、おにぎりの事を京都では赤ちゃん言葉で“キッキさん”と言ったらしい。
因みに私達は“おむすび”といっていた。
“キッキさん“にしたらAちゃんは何とか食べたのだった。

私の娘も今では信じられない程幼児の頃は食べなかったので、義姉のやり方を思い出して、おにぎりにして彼女の好きな海苔を巻いて食べさしたものだ。

今私は毎日玄米ご飯を食べている。
大抵、黒豆や小豆や黒米を混ぜているのでお赤飯のような色をしているが、急いで出掛ける時にはおにぎりにして食べる。
少し塩をして胡麻をたっぷりまぶすので、これがまた美味しいのだ。
実りの秋、食欲の秋、瑞穂の国の私達、大いにおにぎりを食べようではないか。

今夜の映画『父帰る』’03ロシア映画、アンドレイ・ズヴャギンツェフ監督の始めての作品でベネチア映画祭金獅子賞
アンドレイとイワン兄弟の元に12年ぶりにパパが帰って来る。パパの車でキャンプに行くことになるが、イワンは突然現れたパパに馴染めず反発する。
広い湖と良く降る雨、びしょぬれになる兄弟、誰も来ない無人島。スリリングで美しい映画だった。

父、帰る [DVD]

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