夫の妹夫婦が見舞いに来た。
行き違いが有って長い間断絶状態だった。たった二人の兄妹なのに、夫は決して妹を許そうとしなかったのである。
発病以来、彼の気持ちが解らないので、まだ会うのを拒んでいたら見舞いに来られるのが嫌かも知れないし・・・と私は知らせるのを躊躇していた。少しでも意識が正常に戻ってから・・・とも思っていた。
今回、娘と相談してようやく病気のことを告げたのだった。
義妹は、私より3才年上で、小姑としてはかなり鬱陶しい人だったから、付き合いが無くなってほっとしていた面もある。
今日病院で久しぶりに会った。
別れてから娘が私に「昔に較べてお母さんは叔母ちゃんに対してはっきり言いたいことを言ってたから頼もしく感じた」と言ってくれた。
昔から小姑に遠慮している私の姿を娘は見ていたのだった。
夫は年老いた妹の姿を見てどう思ったのだろうか。許しても良いと思ってくれたのなら良いのだけれど。
半年ぶりに英会話のレッスンを再開した。
と言ってもNさんは乳がんの手術をして、今抗がん剤の治療中で当分おやすみだし、T子さんはメールの返事が無く、海外旅行をしているかも知れず、生徒は私だけで、アシスタントの娘と先生のリックという贅沢な授業だった。
リックは、玄関で「ハロー」と夫が出迎えてくれないのが凄く淋しいと言った。
私は半年も休んだので英語を思い出すのが必死だった。やはり脳の活性化には苦手な英会話レッスンは必要だとつくづく思った。