a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

つづき2

a-doll2009-05-04

「ぎんさま」のはなし。
実家のI藤家の家運が傾いて来て、借金をA家に無心し出した。
「ぎんさま」はうなる程のお金が有ったから気前良く貸した。でもしっかりしているから、只では貸さない。ちゃんと担保を入れさせた。担保に取ったもののお金の返済が無いので、全てA家の物となった。
昔は家財には紋を入れてあるものが多く、余りにも多くの紋付の品が流れて来たので、A家の紋を変えてしまうことにした。
3女だった義叔母が「本当の紋はこれや」と教えてくれたことが有る。でも着物から漆器類から風呂敷に至るまで全部『下がり藤』というI藤家の紋を使い現在に至っている。
家紋は大切な物だろうに、文句を云う人が居ないのを幸い勝手に変えてしまった。これは凄い。
ついでに宗旨も変えた。禅宗だったのに、実家と同じ日蓮宗にした。一時、両方のお坊様が来て鉢合わせをしそうになって大慌てした事も有るらしい。
我が家に有る古い仏壇には紋が付いている。もしかしたらこれも質流れなのかも知れない。
好き放題して暮らして居た「ぎんさま」だったが、ちょっとした事件が持ち上がった。つづく。
写真は名古屋の家で孫達に囲まれた「ぎんさま」。前列右から2人目が我が夫。残りはいとこ達。