a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

戦争の惨さ

朝ドラの「カーネーション」を毎朝楽しく観ている。
前向きな主人公糸子と愉快な周りの人々。言葉遣いもほぼ満足。昔人間の私に言わせば、まだ色々と文句を言いたい所も有るけれど、良く出来たドラマである。
中でもお気に入りは、小林薫のお父さん。正司照江のお祖母ちゃんも上手い。
気に入らん人がいないのがこのドラマの好きな所。
今朝は、糸子の優しい夫に、ついに召集令状赤紙)が来て、別れる場面だった。
観ていて涙が出た。
昨日、Aちゃんと帰りの電車の中(わざわざしゃべるために各駅停車に乗った)で子供の頃の話をした。
お父様は戦死された。
残された子供と生きて行くためにお母さまは苦労された。
今の災害の被害者も気の毒だけれど、あの頃はどこからも援助は無かった。母子家庭への手当なんかない。親戚も多分自分の家族が食べるだけで精一杯だったのだろう。
箪笥の引き出しから着物を出して、食料に換えるために出かけたお母さん。それも駅で取り締まりにあって取り上げられて、手ぶらで飢えている子供の待つ家に帰らなければならない。
一杯一杯辛い思いをされたようだ。
私たちの中学校は師範学校の附属で、費用も公立より要ったのだろうか。
Aちゃんは、2年生の終わりに、近くの公立中学校に転校したのだった。
幼くて世間知らずだった私は、お父さんが居ないと学校を変わらんとあかんねんな〜と親友と別れるのを残念に思ったものだった。
「戦争は一番あかんで」とAちゃんは言った。
今日12月8日、日本が太平洋戦争を始めて70年になる。