a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

昔の少女雑誌の内容

美容院に行く。
余り汗をかくので、秋になるまで短くカットしてもらうことにした。
「若く見えますよ」と20才のスタッフの若者に言われても、おちょくられているとしか思えん。

余りの暑さと多忙の日々を過ごすうちに忘れていた断捨離の続きを始めることにした。
本棚の整理は困る。手に取ってページを繰ったら、整理は中断となる。
戦後すぐに出版された「ひまわり」。私の持っているのは復刻版だが、初版の創刊号当たりは姉が購入したのを見せて貰ったようで、そのうちお小遣いで学校の帰りに本屋さんで発売日を待ちかねて買ったと思われる。
第1巻第1号が発売されたのは、昭和22年1月1日。15円。
中原淳一の折り込み口絵、挿絵等が好きで買い求めていたと思われるが、改めて読むと執筆者の顔ぶれがすごい。
吉屋信子村岡花子、犬飼道子、北畑八穂、深尾須磨子、西条八十・・・。
犬飼道子さんは少女にも解るように世界情勢を書いている。パレスチナ問題を知るべきだとおっしゃっている。
驚くのは、キリスト教の考えが多用されていること。
毎号、北畠さんは「聖書の中の女性」というコラムを受け持ち「マリア、ダビタ.サロメ・・」を書かれて興味深い。
中原淳一さんの考えは、戦後、着るものも食べる物も住む所も無く打ち拉がれている日本の少女たちに、工夫をして生活の質を上げ、おしゃれをし、教養を高めて、自信を持ってはつらつと生きて欲しい、との思いがこの素敵な雑誌を生み出されたと思う。
世界の名画、オペラ、聖書、文学、外国映画も。写真印刷の技術が悪いからグラビアはひどいが、宝塚のスターが沢山載っている。
このページを捲っていたら暑い午後を忘れてしまった。勿論断捨離は進まず。
断捨離でもこの雑誌は除外と決定。