寒くなった。
クリニックへ。「流感ワクチン」を注射してもらう。
私の年中行事の一つである。
帰りにいつもと違う道を歩いたらSさんの家の前を通った。
彼女が庭掃除をしている姿が垣根越しにチラと見えたので、声をかけたら門から出てこられた。
回覧板でご主人の訃報を知っていたので、お悔やみを言った。
Sさんは私より1つ年上だが、夫の俳句のグループに入っておられて、夫が天に召された時は一緒に悲しんで下さった。
今日も手を取りあって泣いた。
秋は喪失の季節なのだ。
午後、公民館でコーラスの練習をした。
来週日曜日の公民館まつり出演のための練習だった。
気分良く歌った後で、歌声の出ないFちゃんの悲しみを思った。
夕方、アメリカオレゴン州の英会話の先生だったドーリーさんの訃報が入った。
86歳だった。
私が少しだけ外国の方とコミュニケーションが取れるのは宣教師として教会に来られていたドーリー先生のおかげ。
ゆっくりと優しく美しい英会話を教えてくださった懐かしい方である。
哀しい秋の夕暮れ・・・。