今日も忙しい師走の一日だった。
午前中に予約してあった美容院へ。
午後は歩いてコーラスに。
公民館に着くと、いつも図書館で本を物色して1冊だけ借りる。
帰りは暗くて危ないから娘に迎えに来てもらうが、往く時は歩く。
本が2冊だと重たい。
だから1冊。
5時に終わると外はもう暗い。
クリスマスが近いもの・・・。
公民館のロビーにもツリーが飾られていた。
ツリーで思い出したけれど、昔、70年ほど前、私は中学生になっていたかなあ、家でクリスマスツリーを飾ろうということになった。
終戦後、まだ日本にはクリスマスツリーを飾る習慣は無かった。
でも、兄は下宿先の京都で教会に行ってクリスマスツリーが何たるかを覚えてきた。
家でもツリーを飾ろう、という兄の提案。
それには樅の木が要る。
樅の木って?
家の庭には松やヒマラヤスギが有っても樅の木なんて知らない。
それでどうしたかというと、玄関に鉢植えの松(盆栽というほど手の込んだ木じゃないけど)があった。
高さ70センチぐらい。
それを応接間に持ち込んでクリスマスツリーにしようというのだった。
かわいそうな松の木。
枝には布団綿の残ったのを千切って乗せまくり、兄がどこかで仕入れてきた赤い玉や金色のお星様を括り付けた。
姉妹たちはチクチク尖った松の葉に難儀しながら楽しくくっつけたのだった。
出来上がった松のクリスマスツリーはちょっと不恰好だったけれど、ムードはクリスマス。
兄が教えてくれたイエス・キリストの誕生の話。
皆でクリスマスソングを歌った記憶は残ってないし、ジングルベルや聖しこの夜も知らなかったけれど、あれは初めてのクリスマスだったと思う。
ドールハウスのクリスマスツリー。
ホームコンサートが開かれるのかな。
ピアノを弾く娘はどこへ行った?