五月晴れ。
朝早く目覚めて、勝手口にゴミを捨てに行く。
「にゃー」と小さな雌の野良猫が寄ってきた。
見ると痩せてはいるが元気な「マダラちゃん」だった。
「えっ生きてたの?あんたマダラちゃんか?」と聞いたら「にゃー」と返事をした。
マダラちゃんは野良猫から生まれた正真正銘の野良猫で、うちのクルミより少し早く生まれた。
だからもう12才になっている。
とっくの昔に死んでいたと思っていたらまだ生きて居たんだ。
隣が空き家になっていた時、住み着いて子猫を産んだ。
やせ衰えて目やにを溜めて「餌くれ〜」と勝手口の網戸にしがみついていた。
お陰でウチのお勝手の網戸はボロボロ。
可愛い子猫が3匹居て、あまり哀れだったので餌を与え、捕まえて避妊手術を受けさせた。
以来、私に気を許し、庭掃除をしていたら寄ってくるし、
怪我をした時は「こんな怪我をしたからもう死ぬでしょう、お別れです・・・」と哀れな目で怪我を見せてくれたが、やがて治って元気になった。
ある日は、車にはねられて新聞紙を被せられているマダラちゃんを見た人から死んだ、という情報が入って、ブログにも「在りし日のマダラちゃん」と
写真と追悼文を載せたのに、
何年かして現れた時は本当に驚いた。
あれから又時が経ってすっかり忘れていたら今日の挨拶。
猫は何度も生き返るって本当や。