まだ蕾は硬い沈丁花。
韓国ドラマ「殺人者のパラドックス」全8話を、数日で一気見した。
兵役を終えたのに、やる気なくコンビニでアルバイトをしているイ・タン(チェ・ウシク)の不思議な殺人。
一方無口で父を殺そうとした犯人を懸命に追う刑事(ソン・ソック)。
サスペンスドラマで、凄かったとしか言いようのないドラマ。
最初の頃は激しい血みどろのシーンは嫌だったが、慣れとは恐ろしい。
平気になって見ているし、役者のアクションの素晴らしさに見惚れてしまう。
歌舞伎で近松物の殺人の場面(例えば女殺し油地獄、夏祭浪花鑑みたいな)が延々と続くのに似通ったものがある。
俳優の演技力と脚本の良さに尽きる。
途中で居眠りしたりしながらこたつで見るものだから「何でああなったの?」と疑問符もあるが、もう一度見たいとは思わない。
よく出来た面白い殺人がテーマのドラマ。