朝、ゴミを捨てに行ったら真っ白のニラの花が咲いていた。
庭の花を撮るのは何日ぶりだろう。
7月からずっと雨が降らない猛暑の日々を、私は家の中からガラス戸越しに枯れてゆく庭の花や木の葉を憮然と眺めていたのだった。
ガレージの車が出て行ったので、涼しい間にガレージの掃除をした。
草や蔦を取り去って綺麗になったのを見ると、気分がスカッと爽やかになったけれど、
蚊にたくさん刺されたし、汗は滝のように流れて・・・。
まだまだ快適な作業には程遠い。
こんなに暑いのに、今夜は十五夜。
夫がいた頃は、屋上にゴザを敷いてちゃぶ台を置いて、ご馳走を並べて、ささやかな月見の宴をしたものだった。
大抵の十五夜は雲が多くて、なかなかお月様は見られない。
ある時は、ビールを飲んで早くも眠くなって夫は先に退散した。
残ったNさんMさんと、月が姿を現すのをしゃべりながら待っていたが、真夜中にやっと中天にまんまるのお月様が出た。
3人でゴザの上に寝転んで眺めた楽しかった夜を思い出す。
今夜のお月様は雲一つなく見事に輝いている。