a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

傾城阿波の鳴門の続き

朝から雨だ。
午後はコーラスに行く。家には娘の友達が歌のけいこに来ていた。
さて、昨日の巡礼おつるちゃんの物語りだが、まことに哀れ。
阿波の徳島城主の剣が無くなり、十郎兵衛は剣「国次」を探す為盗賊になり隠れ住んでいた。
そこへ祖母に預けていた実の娘が親を探して巡礼の旅に出ていて、偶然訪れる。
十郎兵衛の妻お弓はわが子おつるであることを知り驚くが、娘に害が及ぶのを恐れ突き放すのだ。
夫十郎兵衛が入れ違いにわが子と知らずおつるを連れて戻り、おつるの持ちがねを借りようとして過って窒息させてしまう。
嘆く二人がおつるの持っていた手紙によって剣を取り戻し、めでたしとなる話。
城主の安泰は成ったがわが子を殺してしまうという封建時代の芝居の図式。
庶民である観客は腹立たしいやら、哀れやらで涙を流したのであろう。
現代まで続く人気の浄瑠璃なのである。
日本伝統芸能には無知なのに浄瑠璃を聞いて娘は、良く言葉が理解出来たと言う。
それは、大阪なまりの語りなので分り良いからだと思う。