a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

友達の大往生

すばるファミリークラシックコンサートに出演した。オーケストラは大阪シンフォニカ交響楽団、指揮は新進気鋭の船橋洋介。
合唱は総勢320人の参加であった。オーケストラで歌うのはやっぱり素晴らしい。
金剛コールアゼリアに一緒に長年歌って来たSさんがついに亡くなられた。大往生である。年は102才。
70代からコーラスに参加して97才までずっと歌っていた。Sさんの家は我が家から300メートル位離れているだろうか、いつも庭に咲いた花で花束を作り、とことこ歩いて来て、玄関にそっと置いて下さっていた。
公民館まで1キロ以上有るがとことこ歩いて帰ることも有って足は丈夫だった。
彼女は娘の家族と同居していて、庭仕事は彼女の領分。私が犬の散歩の途中に立ち寄ると庭を案内して下さったが、彼女のセンスが光る素敵な庭なのである。最晩年庭で転んで以来急激に体調が悪くなったのだが、それも好きなことをしていてなったのだから幸せではないか。
後、家族の洗濯物を取り入れて、畳んでそれぞれの部屋に配達するという仕事も受け持っていた。
歌は小さい声だが、音程は確かで熱心に歌っていた。
何よりいつも感心したのは、おしゃれ心。コーラスの前日は明日着るものをコーディネイトするのが日課だったという。
ユーモアを解し、年寄り特有の自分本位のおしゃべりはしなかったから、コーラスのメンバーに愛されていたのだった。
今夜のお通夜はひっそりしていたが、コーラスのメンバーが12人お参りした。
昨日のブログで書いたIさんのお母さんと言い、うらやましいような長寿の人は居るのである。