a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

庭に来る動物たち

夫がガラス戸を開けて、庭に向って「こらーっ」と怒鳴っている。
何事かと見ると、どこかの犬が庭に迷い込んでいて、夫の怒声に驚いてオトギリソウの茂みを乗り越えて、玄関の方に逃げて行った。玄関を開けて出て見ると、どこかの飼い犬が門の所でしゃがみ込んで震えている。よほど夫の声が恐ろしかったのだろう。
茂みを乗り越える時に紐(散歩の紐がついたまま)をさつきの枝にひっかけて動けなくなっているのである。
「あんた、どこのわんちゃんやのん?」と優しく問いかけて紐を外してやったがまだ震えて動けないでいる。
「お家どこやのん?よう帰る?」と言うと、どこかで打ち付けて痛いのか、ビッコを引きながら門の外に出て行き、慣れた感じで斜め向かいのアパートの階段を上って行った。きっと、アパートで誰かが飼っているのだろう。
それにしても夫は、他所の犬や猫が大嫌い。庭に紛れ込んだだけで、まるで自分のテリトリーに入った動物が許せないって感じで「どっかに糞しとれへんか?よう見ときや。」とまだ怒っていておかしい。
私は毎朝、庭に来る小鳥にパン屑を撒いているが、親子の雀がパン屑をついばむ姿は本当に愛らしいものだが、夫はさーっとレースのカーテンを開けて見る。すると小鳥達は驚いて一斉に飛び立ってしまうのだ。
「雀見るのやったら、そろっと見んと怖がるよ。」
何度注意しても駄目で、夫がどすどす足音荒く廊下を歩くだけで、小鳥達は逃げてしまうのだ。
「あいつら、勘ええな。すぐ逃げよる。」と変に感心している。
デリカシーの無い人は困る。