a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

庭の樹木

雨が上がったので庭木の剪定をする。この頃、近所の雀が私に懐いてしまって、庭に出るとバタバタと羽音がして雀がフェンスに止まって私を見つめる。パン屑をくれるかと思うみたい。「パンは朝だけ。」と言って無視する。
庭木の手入れは大好き。1週間前の茶毒蛾かぶれ騒ぎの後、植木屋に消毒してもらったので、今のところは毛虫が居ないので安心して掃除が出来る。
子供の頃から庭の草引きのお手伝いは好きだった。苔を剥がさないように注意して草を抜いた。ミミズが出て来ても平気、つまんで裏庭のニワトリ小屋まで持って行った。
今日は子供の頃を過ごした家の庭木の思い出せるのを書き出してみようと思う。
門を入って玄関までの数メートルの細い道の左側に、ソメイヨシノ、椿、トベラクチナシ等が植えてあって、右側はヒマラヤ杉、玄関脇には沈丁花が植えられていた。庭を取り囲む生け垣はカイヅカイブキ
玄関横から枝折り戸を開けると前栽。飛び石を伝って歩いて行くと、山さくら(黒いサクランボが成った。結構甘かった)、梅、平戸つつじ、青木、イヌツゲ、大きなキンモクセイ等が有った。その奥の庭は柿、夏みかん、グミ、スモモ、無花果が植えてあった。
何本か椿が有ったと思うが門の横の椿は特に思い出深い。
春のある日、妹とママゴトをしていたが、妹がピンクの丸いものをお茶碗一杯に盛ってやって来て、「お買い物して来たよ。」とママゴトの材料を持って来た。それは赤い椿のつぼみを採って来たものだった。
勿論母に大変叱られたが、その春の椿は、当然極端に花が少なかったのだった。
もはや存在しない実家の庭だけれど、私の脳裏では四季折々の庭の様子や香りまでが、鮮やかにいつでも甦らす事が出来るのである。