暖かい日曜日。
教会に行こうと家を出たら、1軒隣のお宅でご主人と筋向いのご主人が楽しそうに植木の散髪をしていた。
どちらも私と同じ年齢。
筋向いのMさん宅は200坪位有る広いお家で庭木も沢山植えてある。
Mさんの趣味は植木の手入れをすることで、一年中お天気の良い日は朝早くから鋏の音が聞こえてくる。
所が今年は猛暑とか色々で、手入れが行き届かず、ついに植木やに頼んで剪定をしてもらったのだ。
道路側の生垣のカイヅカイブキが盛り上がって伸びて、彼の手に負えなくなってしまったのだった。
だからMさんはえらい暇なのである。
お向かいのIさん(うちの1軒隣)の庭木の散髪を手伝っていたのだ。
手伝うと言うより主導権を握っているみたい。
Mさんは通りがかった私に「お宅の紅葉、今年は一番きれいでんな」と褒めてくれた。
「いつもの年よりきれいやわ〜」と。
植木の手入れが好きなだけあって人の家の樹木も気になるのだ。
私は気分が良く「ありがとう」と言って通り過ぎて教会へ向かった。
神様は見事な色に染め上げてくださった。