a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

家の垢のようなもの

家という物は、長く住むと自然に垢みたいな物が溜まって来る。
どこを開けても要らない物が少しずつ溜まって来て場所を塞いでいる。それを取り除いても捨てるのはちょっと惜しい物ばかり。
そこで、公民館のバザーが役立つのだ。安価で売る。
今日は練習の後で皆が品物を持ち寄った。これを日曜日にさばくことになる。

昨日観た映画『白い風船』1995年イラン。
小学校1年生のラジェは待ちきれずお正月用の晴れ着を着ている。あと数時間で新年なのだ。
新年のお祝いに必要な金魚が欲しくてねだる。家の池に金魚を飼っているのだが、花嫁の様な白いひれをひらひらさせた太った金魚が欲しいのだ。ようやくお金をもらって瓶に入れて買いに行くが、途中でお金がなくなる。
蛇使いや、ワイシャツ屋さん、兵士、風船売りの少年、登場人物が面白い。
スカーフを被ったラジェが可愛く、ほのぼのとした後味の良い映画だった。最後の白い風船を持った少年が心に残る。

『美しき運命の傷跡(L' ENFER、HELL)」2005年フランス。
3人の姉妹がそれぞれに深い悩みを持ちつつ暮らしている。
子供の頃に母が父にした行動がトラウマになっている。最初は万華鏡で始まってかっこうの託卵の様子が映っている。色彩は激しい赤だ。
3女の恋人の家は蔦が絡まって紅葉して真っ赤で美しい。それと螺旋階段も多用して印象的。
エンディングも又万華鏡になる。激しくて美しい映画だった。フランス映画はやっぱり素敵。美しき運命の傷痕 [DVD]