a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

洋裁のこと

今日はエコーの検査をしてもらって、全てのデーターが揃って先生の診断を仰ぐ日だった。
全てクリアしていた。やれやれだ。

昨日の続きだけれど、H子姉ちゃんは洋裁も大好きで、いつも嬉々として洋服を縫っていた。
それに引き換え私はいつもいやいや洋裁をして居た。自分で作らないと今の様に良い既製品なんかどこにも売ってなかった。既製品と言うと安物の代名詞だったのだ。
だから、自分で縫えない人は仕立て屋さんに頼んで誂えなくてはならない。C子姉ちゃんも、M子姉ちゃんも、洋裁が出来ないから“はせさん”という人に縫ってもらっていた。はせさんの店は隣の村はずれに有った。はせさんはお父さんが紳士服を縫っている隣でせっせと洋服を縫っていた。
幾つ位だったかなあ、独身で丸い顔立ちの可愛い人だった様に思う。
M子姉ちゃんはいつも中原淳一のデザインで注文して、ごてごてした(←言い過ぎ)凝った服を作って貰っていた。

私は洋裁は嫌いだけれどおしゃれが大好き。
安上がりで自分好みの服を着たければ、イヤでも自分の手で作り出さねばならない。あの頃は服地やさんも沢山有ったし、より安く上げるために丼池の問屋街へ買いに行ったものだ。
H子姉ちゃんは良い先生だった。それと洋裁が得意な兄嫁にも要領よく仕立てるコツを教えてもらって、少しづつ腕を上げて行ったのだった。
今、街には素敵な洋服が沢山売っている。だから自分で服を縫うことも少なくなった。
だからH子姉ちゃんと炬燵に足を突っ込んでチクチク縫い物をして居たあの頃がとても懐かしい。