a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

家出した友だち

上六に住んでいる友だちAさんのマンションを訪問する。
彼女はこの近くの旧家に嫁に来て、ずっとそこに住んでいたが、2年前にマンションを買ってそこへ家出をしたのだった。
彼女は3年前に膵臓がんが見つかって手術をした。余命を医者に告げられている。
ご主人は、そんな彼女に今までと変わらぬ亭主関白で無理解なので、彼女は堪忍袋の緒が切れて、余命を好きに生きる事に決めたのだった。
ところが、今年そのご主人が急に亡くなられた。息子さんが帰宅して発見されたのだと言う。

家出と云うくらいだから、ワンルームマンションかと思ったら、立派なホテルと見間違う位のエントランスのある30階建ての5階の3LDKに住んでいた。勿論セキュリティーも付いている。
「ここなら日赤にも近いし、便利やねん」とさばさばした表情だ。
旧宅には息子さんが1人で暮らしている。彼女は旧宅に戻って整理したりするつもりは無いと言う。
余り心の内を打ち明けない人で、私も聞けないけれど、やっぱり孤独で淋しいのだと言う。
これからも時々話し相手にならなければいけないと思った。

そのあと、四ツ橋で高校の同期会の会合に出席する。皆に逢ってしゃべって笑ってほっと息がつけた感じがした。