a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

「イル・トラヴァトーレ」

関西歌劇団第93回定期公演を尼崎のアルカイックホールで聴く。
ヴェルディー39才のときの作曲のオペラだが、今回始めて聴いた。
なかなかドラマチックなオペラで充分楽しめた。
不気味なジプシーのアズチェーナの役を、私たちの後輩でコーラスの指導者でもある田中友輝子さんが演じた。
メゾソプラノの声が生かされた素晴らしいアズチェーナだった。
アズチェーナは母親が火炙りの刑に処され、恨みを果たすために間違って自分の子を殺めてしまうという哀れな女。
伯爵と女官とリュートを奏でる吟遊詩人の恋の鞘当て。
4人の主役がそれぞれ個性的で、物語がドラマチックに入り乱れる。
舞台は全体に暗くおぞましい雰囲気に仕立てられていた。
牧村邦彦氏の巧みな指揮でオーケストラも良かった。
何よりも、音楽は生が良いと今日もつくづく思った。
sakuraちゃんと同じ、わたしも3D映画は多分観られないだろうし、想像するだけで気持悪く、目が回りそうになる。
映画で立体感を求めるのは反対である。
芝居も音楽も生が一番。これからも機会があれば観たい、聴きたいと思う。
オペラは面白い。