a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

「ショパン愛と哀しみの旋律」

原題Desire for Love
ポーランドからパリへ出て来た作曲家フレデリック・ショパン
ショパンは、ロシアの圧政下にあったポーランドから逃れるようにパリに来るが、曲は売れず貧しい。その上パリはコレラが流行って大勢の人が死んだ。
失意のうちに居るショパンが、リストのパトロンであるロスチャイルド家でピアノを披露した。その姿に人目惚れして言い寄って来たのが著名な作家のジョルジュ・サンドである。
彼女は男装をしたり、手当り次第に男性遍歴を繰り返す奔放な女である。2人は、周囲のごじゃごじゃから逃げる為に、マジョルカ島へ子ども2人も連れて行く。子どもといっても上の男の子はもう思春期で、ママにべったりの問題児だ。
サンドは母としても失格者。
ショパンはそこで体を悪くし、子ども達との折り合いも悪く、恋は終って別れてパリへ戻るのだった。
全体にショパンピアノ曲が流れ、美しい映画である。
特にポーランドとの国境の当たりの風景は牧歌的で美しい。
ショパンは望郷の念が絶えず、故郷の音楽は彼の曲に大きな影響を及ぼす。
繰り返し出て来る壊された故郷のピアノと、美しく優しいお母さまが印象的。
ショパン 愛と哀しみの旋律 [DVD]