暑い中Nさんが来た。
謡曲の稽古の帰りである。
鰯の炊いたのを持ってきてくれた。二人で喋る。
Nさんは私のコーラスの古い友達だが、良く遊びにきている間にうちの夫に影響を受けて謡曲を始めたし、俳句も始めた。
日曜日の俳句の会で新しいメンバーが入って来たので喋っていると、うちの夫を知っている人が3人も居たという。
「よう知ってます。お雛さん見せてもらいに行ったし、告別式にも行かしてもらいました」と言われたらしい。
俳句の世界は意外と狭いのである。良い師匠を求めてあちこちの句会に参加する人がいるのだ。
嬉しかったし懐かしかった・・・と短冊に一番好きな夫の句を書いて持ってきてくれた。
「若葉風午後の紅茶を木の椅子で」
いつまでも慕ってくれる人が居て夫は幸せ者である。