曇りがちな1日でこんな日は調子が悪い。
最近睡眠時間が乱れがちで、上手く眠りに付けなくて翌日が眠いのである。
早くリズムを取り戻さないといけない。
こんな日はやっぱり映画。
好きな映画百選no.14「アンナ・カレーニナ」
2012年イギリス・アメリカ映画「アンナ・カレーニナ」ジョー・ライト監督
原作は言わずと知れた文豪レフ・トルストイの名作「アンナ・カレーニナ」。
これまで取り上げた好きな映画の原作は全部女流(今ではこの言葉は使いたくないが)の作品だった。
女性が書くと、細部の表現が優しくて「これは?」と疑問に思うことがない。
女性の目で見るから納得いくのだ。
トルストイは「戦争と平和」でも、今日の作品でも、やっぱり男性の視線が感じられる。
女性が書いたらもう少し違った小説になったかもしれない・・・と女性の作家の本が好きな私は思ってしまう。
時代は1870年の物語。
アンナ(キーラ・ナイトレイ)男の子を持つ人妻である。
夫、アレクセイ・カレーニン伯爵(ジュード・ロウ)は政府の偉いさん。
アンナはモスクワの兄(マシュー・マクファディン)の家に向かう為に列車に乗る。
そこで出会うのが将校ヴロンスキー伯爵(アーロン・テイラ=ジョンソン)。
彼は名うての色男で人妻で有ろうと無かろうと言い寄ってくる。
アンナは夫と息子の元へ帰ろうとしたが無理だった。
しかも夫は離婚に応じない。
貴族社会には貴族社会の厳し~い掟がある。
アンナの精神の自由は、はなから発揮できない社会なのだ。
一方アンナの兄嫁の妹キティ(アリシア・ブキャンデル)はヴロンスキー伯爵に恋をしている。
しかしヴロンスキーはアンナに眼が行ってしまって・・・。
キティに結婚を申し込むのが地方の大地主リョービン。
この二人の物語は良い。
舞台と客席を利用した映像は美しかった。
何度も映画化されている物語だから、かなり斬新なことをしないと観客は納得しないだろう。
数ある映画の中で、このヴロンスキー(アーロン・テイラ=ジョンソン)が文句なく一番美しくて、アンナが道を外してしまうのは尤もと納得させられる。
しかし、ジュード・ロウが堅物の夫カレーニンとは気の毒だし「プライドと偏見」のダーシー卿がちょっと滑稽なアンナのお兄さんはどうだ。
役者ってどんな人でも演じないとあかんのやな。
1948年のジュリアン・ディビビエ監督の「アンナ・カレーニナ」。
ヴィヴィアン・リーが美しくて良い映画だった。
今日の午後久しぶりに観たけれど・・・途中で寝てしまって・・・ヴロンスキー伯爵(キーロン・ムーア)が今一つ私の好みから外れている所為であるかも。
アンナはソフィー・マルソー。
ヴロンスキー伯爵はショーン・ビーン。
ロシアでロケをしたこの映画も好き。
ヴロンスキーがやはり私の好みから外れているのが・・・。
もう一度観ても寝ないとは思うけど。