昨日、整形外科医院の前でペチュニア。
今日は美容院へ行った。
歩いて2分とかからないから、楽。
静かな雨の午後、映画を書く。
好きな映画シリーズ、「私の好きな映画百選」って名前をつけたけれど、まだやっと19回だ。
この調子だと、100回は間に合わん・・・で、ちょっとスピードを上げて書くことにする。
好きな映画はまだ増えているし、覚えているのから忘れないうちに書くことにする。
この前は「ベニス」が舞台だったから、続いてベニスが舞台の映画にしよう。
私の好きな映画百選 no.20「旅情(Summertime)」
原作は「カッコウ鳥の頃」
アメリカ人のジェーン(キャサリー・ヘップバーン)は38歳のオールド・ミス(死語)。
キャリアウーマンのジェーンは夏の休暇をとってヨーロッパを廻って最後にヴェネチアに来た。
ジェーンのファッションはどれも素敵だ。
上品な、お行儀の良いアメリカ女性って感じが出ている。
バス(船)に乗って女性がオーナーの小さなホテルに投宿。
運河沿いのバルコニーは客が談笑をし、ゴンドラに乗ってデートに出かける場所でもある。
ひとりぼっちになったジェーンは淋しくカメラを片手に観光をする。
くっついて来た子供マウロ(愛くるしい)が案内してくれた。
サンマルコ広場で一人で座っているジェーン。
そこにやって来たのがイタリア男レナート(ロッサノ・ブラッティ)。
このロッサノ・ブラッティが格別の男前。
美しく印象に残る俳優である。
他の映画で出てきたら「あれ!ロッサノ・ブラッティや~」とはしたなく叫ぶ私がいるだろう。すぐ分かる二枚目なんだ。
レナートは女性を物色しているプレイボーイのように見える。
彼はイタリヤ男なのだもの。
お堅いアメリカ女性とは違う。
お堅くても、ハンサムな男声の甘い言葉には弱い・・・ジェーンはついに言い寄られて気を許してロマンチックな夜を過ごしてしまう。
とにかく、ヴェネチアはロマンチックな街なのだ。
歴史に彩られた素敵な運河と建物、夕焼けに浮かぶ聖堂のシルエット、どっちを向いても素敵なんだ。
恋する二人は甘い日々を過ごすことになった。
骨董店の陳列棚に飾られた赤いゴブレット、クチナシの花、この映画の小粋な小道具。
しかしレナートには妻が居て(別居していると言い張る)子供がいることがわかってしまう。
ヴェネチアの駅から出発する列車から身を乗り出して手を振るジェーン、必死に追いかける男。
手にはクチナシの花を持って。
これって、この撮影はちょっと危険すぎる。
危険といえば運河にはまるシーンがあるが、この後キャサリー・ヘップバーンは目を患ったそうだ。
ヴェネチアの運河の水は汚い。
映画に流れる「Summertime in Venice」の歌もロッサノ・ブラッティが歌っている甘い歌だ。
ここからは私の思い出。
夫とヴェネチアへ行ったのは1988年。
ヴェネチアの美しさは、33年経っていても殆ど映画の頃と変わっていなかった。
サンマルコ寺院は足場を組んで修理中だったけれど、中は見事だった。
ミラノから列車でヴェネチアへ入って船に乗ってホテルへ入ったのも同じ。
次の日は、ゴンドラに乗ってた。
水色のストライプのシャツを着てカンカン棒をかぶった日焼けした船頭さんが、私に船を漕がせてくれた。
彼は美声でカンツオーネを歌うので、橋の上などに人々が溢れて聞き惚れていた。
記念に買ったものは、赤いワイングラス、ベネチャンレース色々、ベネチャングラスのイヤリング(これは残念にもどこかで片方を落としてしまった。仕方なく片方は人形のブローチにした)。
だけど、数年前、姪Yちゃんがヴェネチアのお土産にネックレスを買って来てくれたなあ(*^^*)
海外旅行はあまり好きでは無かった夫だが、ベニスは良かったな〜もう一回行きたいな〜と常々言っていた。
Summertime in Veniceのメロディを聴くと、あの頃の元気な若さが懐かしくなる。