a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

年賀挨拶の欠礼

a-doll2004-12-03

12月に入って毎日のように「喪中に付き・・・」の葉書が来る。
今日のはずーっと年上の古い友達A田さんから来た。「姉Tが88才で亡くなりました。」とある。亡くなられた事は勿論びっくりしたが、そんなに年を取っていられると知らなかったので驚いた。
A田さん姉妹はどちらも独身のまま年をとられ、お姉さんのTさんは詩人でフランス刺繍の先生をなさっていた。
妹さんは高校の教師をしておられ、退職してからは絵を描いたり編み物をしたりして、2人仲良く優雅な暮らし振りだった。
13年前に南フランスへ、その1年後にポルトガルへ一緒に旅行して以来の友達だ。
クリスマスには我が家の分もケーキを焼いて下さったり、私のコレクションのテディベア達の為にセーターを編んで下さったり、私のドールハウス展にはいつも二人揃って見に来て下さっていた。
ここ2年は体調が悪いのだとTさんはお見えになっていなかったが、亡くなられたと聞いてとても悲しい。
おかっぱ頭で、おばあちゃんなのに妖精のような雰囲気で、小柄で細くて可憐でふわっとした淡いピンクの綿菓子みたいな人だった。
「わたし、あなたのドールハウスの中で南仏のパン屋さんが一番好きよ」と云って下さっていた。
私も気に入っている作品なので嬉しかった。
ひとりぼっちになったA田さんはどんなに淋しいだろうと思うとせつなくなる。
今日ようやくインフルエンザの予防注射をしてもらって来た。「あまり激しい運動をしないように」と云われたので、A田さんに手紙を書いたり、Tさんを偲んでアルバムを見たりした。
13年前パリのグランドホテルで三人で撮った写真をスキャンした。