我が家には畳の部屋が一間有って、一応床の間もある。
今朝は気持ち良く晴れたので障子を開け放って掃除をした。
床の間に吊ってある軸は何と船遊びの絵だ。
中国風髷を結った二人の男性が大きな川で舟に乗っているのんびりした涼しげな情景を描いている。
もう秋なのに、いつまで船遊びをやってんのんと軸を降ろし、秋の山水というのに変える。
秋の夕暮れ、山の木々は赤く色づき、遠くの浦に帆を張った舟が帰るのが見えるという、これものんびりした古い南画だ。
亡き母は季節の変化を大事にし、月が改まると必ず掛け軸を変えていた。
「おついたち」といって月の初めの日を大切に扱いお赤飯を炊いて祝っていた。
それに引き換えずぼらな私はいつまでも夏の掛け軸をかけたままで、母が見たら叱るに違い無いと思う。
その点亡き姑は年中同じ掛け軸でも平気という人だったが、たまに掛変える時は小笠原流でお軸を扱かわないと嫌がった。
私流にやると「あんたは何も知らんねんな。」としかられた。
今はオガサワラ流でなく、ワタシ流でやっている。
すみません。
午後は、町内会の歌と体操に行く。汗を沢山かいて気分爽快だ。
ご町内の人々は殆ど、夫が脳血栓をやって旅行をキャンセルしたことを知っていて「ご主人はどう?」と尋ねられて驚いた。
町内の放送局の人と友達だが、多分彼女が大々的に放送したのであろう。
ま、どうってことないが。
写真は庭のほととぎすの花。