もう一人の友達N川さん。彼女とも３０年前から付き合っているが、ご主人は国家公務員で生活は安定していたが、サラリーマンだから厳しい。その中を彼女は子供２人の教育費を作るために倹約をして、長男は医者になった。
早くに家を買い、どこへ行くのも車で移動し交通費を節約。化粧はしない、服は買わない、美容院は２ヶ月に１度カットをするだけ。
無駄な出費を抑えて、堅実な家計を支え続けて来たのだ。
今でも慎ましい生活ぶりだが、今年はハワイに１ヶ月滞在したそうだ。コンドミニアムの１室を１ヶ月４０万円で借りて、長男家族も別に隣を借りて、ファミリーで過ごした。
「退屈やなかった？」と聞いたら「全然退屈せんと過ごしたよ。ダイアモンドヘッドに４回も登ったし、親戚が尋ねて来て滞在したり、孫とも遊んだし、楽しかった」と言った。
お嫁さんがエステをおごってくれたらしい。うまれて始めての経験やったわと嬉しそう。幸せそうで、辛抱した甲斐が有ったと言うものだ。
死ぬ程暑い夏をハワイで過ごすなんて、これはちょっと羨ましい話だ。
でも貧乏性の私は、植木の水やりはどうするのか、などすぐ考えてしまう。
N川さんの今の趣味はコーラスと俳句と登山。身体は丈夫だし、夫婦揃って歯医者にかかったことが無いのだそうだ。余り丈夫すぎて憎らしい位だ。
