a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

義兄の訃報

先程、義兄が亡くなったとの知らせが入った。
夕方H子姉にメールをしたら、「今病院から帰った所です。高熱が続いていて可哀想です」と返事が有ったのに、あれから間もなく再び病院に駆けつけたみたいだ。
今はもう痛みも熱に依る苦しみからも解放されて、少しづつゆっくりと天国に向って歩いているのだろうか。
義兄は大手の電機メーカーに高い地位で勤め、退職後も75才まで傍系会社で働いていた、無線のオーソリティーだった。
まだ子供達が幼い頃、オリンピックの開かれるメキシコへ、大きなパラポラアンテナを作りに出張していたのを思い出す。海外出張が多いので寂しがり屋のH子姉は良く子供連れで我が家に遊びに来たり、私も姉の家に遊びに出掛けた。
まだマイカーが余り普及していなかった頃から、車に乗っていて(最初の車はルノーだった)両方の子供達を満載して遊園地に遊びに連れてもらったことも、楽しい思い出だ。
子供が成長してからは、両方の夫婦で一緒に旅行をした。北海道にも行ったし、八つ尾の風の盆を観に行ったことも有る。
無口な義兄と喋りの私の夫は、全く違う性格なのに何故かうまが合って仲良しだった。
義兄が大人だったのだろう。
晩年は脳梗塞の後遺症の為に言葉が喋りにくく、電話にも余り出ず話をする機会が無くなってしまっていたが、低音の渋い声で「H子は今お風呂に入っていますから後で電話させます・・・」の声が今でも耳の奥で懐かしく思い出せる。
もうこの世で逢えないと思うと悲しい。