2008年度の1年間のブログを本に印刷してもらったのを読んだ。
前半は夫との大変ながらも日々楽しかった生活だ。夫はよたよたしつつも、機嫌良く俳句の会や謡曲の稽古や同窓会に出掛けて充実した日々を送っていたようだ。一緒に歌舞伎も観に行っているし、デパートで買物も楽しんでいた。8月31日までは・・・。
9月1日に病院に運ばれてから数日経つと、病院のベッドで寝ているのは夫なのだけれど、しゃべらない、いじらしい存在になってしまっている。
病院に通う日々は辛かった。
でも、何と沢山の人々に助けてもらった事だろう。車を持たない私は電車で通うと1時間以上掛かってしまう。娘が帰国して車を購入するまで、多くの人がアッシー君をしてくれて本当に助かった。足の便だけでなく、夫を看るのも傍で一緒に力づけてくれた人達。どれだけ力を貰ったか知れない。この恩は決して忘れない。
今日娘と話したが、去年の年末は一番大変で辛かった日々だった。転院した日から熱が出始めたのだった。
夫も苦しかっただろうと、切なく思い出した。
それに較べ、今年は何と楽な年の瀬だろうか。
1日中掃除で疲れたので夕飯には冷凍の蒸ずしと茶碗蒸しを食べた。そしてやはりふと思ってしまう。夫の好物だから食べさせたかったな、と。