a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

歯科医の伯父のこと

昨日少し触れた伯父のことをもう少し思い出してみる。
伯父は養子に出たので苗字が違っていた。父の兄弟は8人で、2人は夭折したが、残りの6人のうち4人が養子に行っている。
父も幼い時に是非と請われたが「いや」と言ったらしい。結局実家の後を6男なのに継いだ。
昔は子供の無い家庭は養子をもらったようだ。
親や兄弟と別れて悲しいだろうけれど、裕福な養子先で大切にされ学問を受けられたのだ。
さて、伯父には子供が無かった。よくよく子供に恵まれない家なのだ。
奥さまは小柄で美しい人で、伯父は大切にしていた。「この人はクラシック音楽が好きで、1人でもコンサートに出かけるよ。」と伯父は自慢げに語っていた。
「婦人の友」の羽仁もと子の信奉者で、合理的な暮らし、清潔な住まい、計画制の有る日常を過ごしていて、私は2度会っただけだが、素敵だなあと憧れていた。
洋風の住まいで、庭には伯父が丹精した花壇も有って、仕事柄どこへも出かけなくても、夫婦だけの穏やかな暮らしなのだった。
懐かしい伯父。

兄弟の写真。
ハンティング帽を被っているのが歯科医になった伯父。弟を抱いている。
真ん中が私の父。