a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

友のしあわせ

高校の2年下の同窓生I村さんから電話が掛かってきた。
彼女の娘婿さんが立派な賞を取られたので、お祝のカードを送ったのだった。
彼女はこの春ご主人を亡くし、後で訃報を聞いたので電話をしたら悲しみにくれていて、私の声を聞くと声を上げて泣いた。
今回の電話は元気で落ち着いたいつもの声。驚いて悲しみはどこかに行ってしまった様子だ。
受賞された教授の事を「あの子は優しい子やねん。何度も命を救ってもろたんよ」と言った。
ご主人は開業医だったが、紺屋の白袴で妻の容態に気付かず、彼が深刻さを見つけて、おんぶして病院に運んでくれたそうだ。
落ち着いたらコーラスに出て来て、と誘った。同窓会のコーラスは今から15年前、母校創立100周年記念の時に、彼女に助けてもらって2人で立ち上げたのだ。母校の校長先生に音楽室を借りる交渉をしに行ったり、中古のピアノを買い付けに行ったり、一緒にコンサートに行ったりと音楽が好きな気が合う友だちである。
立派な娘婿さんで、私と違う世界の人、かけ離れた存在になってしまった・・と少しねたましい様なひがんだ気持になったが、いつに変わらないI村さんで嬉しかった。心から祝福する。