キリスト12弟子 「ナタナエル」
今日の人物は12弟子の中でもほとんど目立たないナタナエル(別名バルトロマイ)。
他の福音書では弟子リストの中に名前で顔を出すだけ。
しかしヨハネ伝では彼に関する僅かな個所にキリストの賞賛が見られる。
どんな人物なのか?
1、ナタナエルはピリポによってキリストに導かれた。
・ガリラヤ湖の西20km離れたカナ出身(ヨハネ21:2)
カナはキリストが水をぶどう酒に変えた最初の奇跡を行っれた町。
・彼の友人ピリポからキリストを紹介される。(ヨハネ1:45)
彼はナタナエルを見つけて言った。
私たちは、モーセが律法の中に書き、預言者たちも書いている方に会いました。
ナザレの人で、ヨセフの子イエスです。」
・しかしナタナエルには、寒村ナザレから救い主が出るとは信じられなかった。(46)
ナタナエルは彼に言った。「ナザレから何の良いものが出るだろう。
「偏見」が信仰をストップさせていた。偏見が求道を阻むのは現代も同じ。
2、偏見を打ち破るもの
友人ピリポの言葉
「来て、そして、見なさい」(46)
(議論せず→百聞は一見にしかず)
イエスはナタナエルが自分のほうに来るのを見て、彼について言われた。
「これこそ、ほんとうのイスラエル人だ。彼のうちには偽りがない。」
半信半疑のままで良い。大切なのはそのままで「ともかく見てみよう教会に行ってみよう」と求めること。
「そしてメッセージを聞いてみよう」と。
そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです。ローマ10:17
3、キリストが賞賛されたナタナエルの行動
「わたしは、ピリポがあなたを呼ぶ前に、あなたがいちじくの木の下にいるのを見たのです。」(48)
イチジクの木の下=敬虔なユダヤ人が仕事の手を休めて日陰ができる大きな葉っぱの下に身を隠して神に祈る場所であった。
・ナタナエルは日中人に隠れてひそかに真実に祈る人物であり、主イエスはその祈りの姿を知っておられた。
私たちは何を神から知られているだろう。
ナタナエルは他人に知られなくても神への祈りを日常で続ける内実の豊かな人であった。
・イチジクは無花果と書くが花が無い実ではない。
他の花のように外に見えるのではなく、見えない所で咲いているー実の中の赤い部分が花である。
内実の豊かな果実で、謙虚な実と言える。
私達はどこに花を咲かせているだろうか?