a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

山上の垂訓(13)黄金律

黄金律

 何事でも、自分にしてもらいたい事は、他の人にもそのようにしなさい。

 これが律法であり預言者です。 マタイ7:12

 

1、他の賢者の教えとの比較

 

孔子BC5世紀 儒教の始祖)

「己の欲せざるところ、他に施すなかれ」論語

・ラビ・ヒルレル(BC2世紀 ユダヤ教学者)

「あなたにとって欲しくないと思うことは、人にもしてはいけない」

・釈迦(BC6世紀 仏教の開祖)

「他人からして欲しくないことは、人にもしてはいけない」

イスラム教(AD6世紀 マホメットを開祖とする3大宗教の一つ)

「人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えるな」

 

キリストの言葉

 何事でも、自分にしてもらいたい事は、他の人にもそのようにしなさい。

マタイ7:12

他の教えとの違いは?

「否定(してはならない)」と「肯定(しなさい)」

 

2、黄金律の意味するもの

この教えの意味するところは、自分がしたい事をするのではなく、相手がして欲しいと願っている事をしなさいという教えである。

 

誤解の例:自分がしてもらって嬉しかった事がある場合、相手にも同じようにしてあげようとするのは間違い。

自分を尺度に考え、相手も同じことをしてもらいたい筈だと思い込むのではなく、

相手は自分と違う事を望んでいるかもしれない。相手が願っている事をする事である。

 

3、「これが律法であり預言者です。」の意味

マタイ22:34-40にも同じ表現が出てくる。

 イエスは彼に言われた。

『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』

これが大切な第一の戒めです。

『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』

という第二の戒めも、それと同じように大切です。

 

聖書の要約を教えた箇所である。

聖書の全教えは「神と人への愛」に表されるが、黄金律もまた「愛」が基盤の教えである。