黄金律
何事でも、自分にしてもらいたい事は、他の人にもそのようにしなさい。
これが律法であり預言者です。 マタイ7:12
1、他の賢者の教えとの比較
「己の欲せざるところ、他に施すなかれ」(論語)
「あなたにとって欲しくないと思うことは、人にもしてはいけない」
・釈迦(BC6世紀 仏教の開祖)
「他人からして欲しくないことは、人にもしてはいけない」
・イスラム教(AD6世紀 マホメットを開祖とする3大宗教の一つ)
「人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えるな」
※キリストの言葉
何事でも、自分にしてもらいたい事は、他の人にもそのようにしなさい。
マタイ7:12
他の教えとの違いは?
「否定(してはならない)」と「肯定(しなさい)」
2、黄金律の意味するもの
この教えの意味するところは、自分がしたい事をするのではなく、相手がして欲しいと願っている事をしなさいという教えである。
誤解の例:自分がしてもらって嬉しかった事がある場合、相手にも同じようにしてあげようとするのは間違い。
自分を尺度に考え、相手も同じことをしてもらいたい筈だと思い込むのではなく、
相手は自分と違う事を望んでいるかもしれない。相手が願っている事をする事である。
3、「これが律法であり預言者です。」の意味
マタイ22:34-40にも同じ表現が出てくる。
イエスは彼に言われた。
『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』
これが大切な第一の戒めです。
『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』
という第二の戒めも、それと同じように大切です。
聖書の要約を教えた箇所である。
聖書の全教えは「神と人への愛」に表されるが、黄金律もまた「愛」が基盤の教えである。