同窓会のコーラスに行く。
4年先輩のSさんが同窓会館の前にある記念碑にお花を捧げておられた。
今年もまた巡ってくる72回目の記念日。
1945年6月1日、第2回目の米軍による大阪大空襲が丁度母校の上を飛び、全てをなぎ倒して通り過ぎたのだった。
上級生は軍需工場へ動員に行かされて留守で、Sさんたち1年生だけ学校に居たそうだ。
運動場にいくつも掘られた防空壕に全員急いで避難したが、その中の1つに焼夷弾が炸裂し生徒3人職員1人が死んだ。
亡くなった同級生を偲んでSさんは花を捧げる。
「私はあれからも生き続けて84歳の今もコーラスを楽しんでるのよ」。
何の咎も無い少女たちが殺されてしまうのが戦争。
忘れてはならない事実なのだ。