映画「アメリカ交響楽(RHAPSODY IN BLUE)」1945を観る。
ジョージ・ガーシュインの架空の伝記映画。
全編ジョージ・ガーシュインの音楽が流れていて、最後までのめり込んで見た。
「スワニー」「ラプソディインブルー」「パリのアメリカ人」「ポギーとベス」をたっぷり聴けた。
作曲家ジョージ・ガーシュインはロシアから移民してニューヨーク・ブルックリンに住むユダヤ人の次男として生まれた。
両親や兄から愛され、天性のピアノの才能を発揮する。
アメリカでなければ生まれない音楽。メロディとリズム。
ラプソディインブルーは何とも魅力的な曲である。
クラリネットのグリッサンドで始まる、一度聞いたら忘れられない。
映画のステージにはバンジョーも中央で奏でている。原曲はこうなんだそうだ(娘の解説)。
ジョージは背が高くハンサム。
人の信頼厚く女性にも好かれるが、何しろ頭の中には彼のメロディーが一杯詰まっていて、それを吐き出さなければならない。
38才で亡くなるまで大量の作品を世に出してヒットさせた。
映画の出演者は本人が出て演奏している人が多く、中でもヘイゼル・ドロシー・スコットのピアノと歌の演奏に心を揺さぶられた。
彼女は映画の中で黒人が描かれる姿を改革しようと頑張った黒人女性。
母子家庭なのに奨学金でジュリアード音楽院を出た天才の演奏家である。
1945年といえば日本は戦に負けてボロボロだった頃。
アメリカではこんなすごい映画を作っていたのだ。
負けるのは当たり前だ。
最後の演奏会のシーンはどんな技術で空から撮影したのだろう。
ドローンもコンピューターも無いのに。
今アメリカは荒れている。
早く本来の自由な国に戻って欲しい。
黒人への差別はいつの日に終焉するのだろう。
教会の前に聖書を持って立っている似非クリスチャンの大統領の写真を見て
腹を立てている今日の私。