晴れた。
少し肌寒い。
今日観た映画は、賞を沢山取った評判の「パラサイト半地下の家族」。
2019年韓国。
半地下の汚い家に住んでいる4人の家族。
全員失業していて、食うや食わずの生活をしている。
人の良い優しい父親。
長男のギウは大学受験を何度も失敗している。
今はお金がないから予備校にも行けない。
ある日、友人が家庭教師のアルバイトの代理をして欲しいと言ってきた。
美大を目指している妹ギジョンに有名大学の証書を偽造させて、まんまと高台に住む豪邸の令嬢の家庭教師になって入り込む。
彼は大学受験は失敗するのに何故か知恵が回る。
下の男の子の絵画の先生として妹を、やがて自家用車の運転手に父親を、家政婦に母親を入り込ませ4人共豪邸に雇われることになった。
豪邸の奥様はおっとりしていて・・・若くて単純な女性なのだ。
人がよくて疑うことを知らない。
しかし、IT関連の事業をしている主人は何か異質な匂いを感じるのであった。
それは半地下生活の貧乏暮らしの独特の悪臭であった。
ある日、主人家族はピクニックに行くことになって、家政婦がお留守番をすることになり、家族は4人でリラックスして酒を飲みご馳走を食べる。
この辺りになると観ている方はドキドキしてくる。
この家には持ち主も知らない頑丈な地下室が存在していた。
極端に貧しい家族と、極端に大金持ちの家族の対比。
貧しい半地下の家は便所コオロギが這い回り、大雨が降ると水浸しでトイレから水が溢れる。
大雨のシーンは圧巻である。
見事な映画だった。
劇中にジャージャー麺を作って食べる場面がある。
重要なシーンだ。
我が家ではネットでジャージャー麺を取り寄せて明日食べることになっている。
食べたらあのシーンを思い出すだろう。