竜の髭にも花が咲いた。
今日は低気圧のせいで、力が湧いてこない。
それでも、午前中は台所の食器棚や調味料棚の掃除をする。
この季節は水を使うのが気持ちが良いので、流し元辺りの掃除に適している。
地震でもないのに、数軒の家が積み木が崩れる様に崖から落ちた。
ショック。
大阪市の土地は西側は低くなっている。
上町台地から大阪湾に向かって低地で、大昔は舟が行き来していた土地である。
地盤が緩いのだろう。
私がお嫁入りした夫の家は天下茶屋の東の方にあった。
そこは阿倍野区で、家を出て西に向かって歩いて行くと、急な坂道になって聖天坂に至り、先が南海線の天下茶屋の停留所だった。
あの辺りは複雑な地形を成していたのが印象に残っている。
太平洋戦争の時は爆撃が結構ひどく、幸い夫の家は焼けなかったが、周りは空襲にあったそうだ。
夫は中学三年生だったが、不発の焼夷弾を拾って用水桶に投げ込んだそうだ。
怖い。
今日崩れ落ちた家も戦後に建ったのだろう。
けが人や死者が無いのが、せめてもの幸いである。