a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

下駄はどこへ行った?

小手毬が咲き出した。

今日も良いお天気で庭の散歩をして少し草抜き。

 

「朝ドラ」から

ズック靴が破れて転けてかけっこに負けてしまった主人公。

私の子供の頃の終戦後は物資が何も無かったから、当然運動靴もどこにも売ってなくて、配給制だった。

何度もブログに書いているが、沢山配給される訳ではなくて、数が知れているから先生は一番ボロい靴を履いている人に配った。

私はあまり運動をしない子だったから、靴もそう悪くなっていなくて配給をもらった記憶はない。

 

運動靴は学校に行く時だけ履いた。

学校では上履きに履き替えたのだけど、上履きは草履の子もあった様に思う。

私の上履きは何だっただろう?

普段は家では下駄を履いて遊んでいた。

 

下駄は便利。

鼻緒は手作りで間に合うし、歯がちびってしまったのはお風呂の焚き付けにした。

外出時に鼻緒が切れた場合の、簡単修理グッズも有った。

 

大人になって普段着の和服を着ている時は、履き物も桐の下駄だった。

雨の日は爪皮を前に嵌めた歯の薄い日和下駄や高下駄を履いた。

これを履くと雨ゴートの背中へピンピン跳ね(泥の粒)を上げるので「歩き方が悪い」といつも母に叱られていた。

 

子供の頃「下駄隠し」って遊びをした。

片方づつ脱いで裏返しに並べて歌って数える。

♪下駄隠しちゅうれんぼ 橋の下のネズミは 草履を加えてチュッチュクチュ チュッチュク鼠は誰が食た 誰も食わないわしが食た 隣の看板三味線屋・・・

最後に指し終わった下駄の持ち主が鬼になって、目を瞑っている間に隠した下駄を探す遊び。

 

庭で遊んだから、植木の茂みや縁の下なんかに隠したのだった。

見つかるまでは片足だけ下駄を履いていた、という事になる。

ネットには「くつ隠し」という遊びになっているみたい。

「下駄」というのはもう無いのだ。

そういえば私も下駄箱って言っているけど、靴ばかり入っているうちの下駄箱。

下駄はどこへ行った?