a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

捨てたら勿体ない

今日は朝から雨。

暗いから寝坊をして、お風呂に入って朝食を食べながら朝刊を読んでたらすぐお昼になってしまった。

どこにも行けない日々ってだらけてしまう。

雨降りだから庭で働くという大義名分も使えないし。

 

午後観た映画。

毎日映画を観ているからジャンルも製作國も様々で、多くの地理や歴史も学べる。

この年齢になっても本当に知らない事が一杯で、呑気に気楽に生きてきた事に今更驚く。

2003年製作のシンガポール映画「ホームラン」

子供向けの映画で、時代設定は1965年。

この年はシンガポールがマレーシアから独立した年である。

兄妹の家は貧しい。

妹の古い運動靴を修繕してもらって帰る途中に失ってしまう。

妹は学校へ行くのに靴がない。

仕方なくお兄ちゃんの靴を貸してもらって履いて行く。

だぶだぶですぐ脱げる。

お兄ちゃんは妹が帰るのを待って靴を履き走って学校に行くが、遅刻をして叱られてばかりいる。

ボロボロの運動靴が1足しかない貧しい暮らしである。

お兄ちゃんキアックトン(ショーン・リー)は走るのが早く、仲良しの友達や喧嘩をする友達も沢山いて貧しいけれど幸せそうだ。

 

お店には新しい靴が並んでいても運動靴1足買えない暮らし。

映画はマレーシアのクアラランプールで撮影されたというが、いつも季節は爽やかで暮らしやすそうに見える。

豊かな自然が一杯で川の水が清らかで。

親子兄妹は仲良しで。

最後は二人は新しい靴をプレゼントしてもらうのだが、いつも宿題をしてあげていたライバルの子はイギリスに留学して行くのだ。

宿題を友達にさせて勉強が嫌いで大丈夫かな?

 

映画は1964年の設定だが、1945年の私の戦後は靴はどこにも売ってなく配給だった。

先生が「一番ボロボロの靴履いてるのは誰や?」と言って、一番の子が新しい運動靴を貰えるという、皆平等の物質的に貧しい暮らし。

先生の毛糸のセーターの裾が解けていたのが懐かしく思い出される。

運動靴といえど、簡単に捨てては勿体ない。

映画を見て思い出した。

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