この夏は多くの友人との別れがあった。
と言っても葬儀に出てお別れ出来たのはたった2人で、その他は風の便りに聞こえて来た・・・という悲しい別れ。
来月は大阪市内のホテルで中学校の同期会をする予定だが、出席予定者のリストに乗っていたのに「8月初めにT君は亡くなりました」とラインで彼の友人から知らせが入る。
家族葬が多くなって、連絡網で伝わる形式は全く無くなってしまった。
高校の友人と用事で喋っても「**さん、死にやってんよ、知ってた?」・・・。
あれあれ〜という間にバラバラ散っていく落ち葉の様に悲しい知らせが入る。
それでなくても9月はメランコリーな季節だ。
14年前の9月に夫は脳梗塞になって病院へ運ばれた。
今程の猛暑ではなかったけれど、夫は「お水飲んでよ」と言っても忘れる。
ビールは自分で飲むくせに。
陽気でお喋りの人が突然全く喋られなくなって病院のベッドに横たわったまま7ヶ月が過ぎて、3月に天国に召された。
毎年9月になると救急車を呼んだ時の緊迫感や悔しさや悲しさが甦ってくる。
娘はアメリカに居てすぐには帰れなかった。
準備をしてようやく帰って来て看病を始めたが、次の年に別れが来てしまった。
彼は79歳で、私たちはもう少しで金婚式を迎えようとしていた・・・( ; ; )
今日もA子ちゃんから長いラインと長い電話が入る。
同級生たちは少しづつ脳が溶け始めていて、トンチンカンなやりとりが増えるのでこんがらがっている。
「a-dollちゃん、これ こうこうやから覚えておいてね。
私忘れるかも別れへんから・・・」
「私も忘れるかも・・・」
86歳になったら同窓会を開くのは無理なのだ。
ホテルの担当者も「はて迷惑な・・・」と思っているに違いない。