a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

パッチワークの着物

午後、河内長野ラブリーホールに『バッハロ短調ミサ曲』を娘と一緒に聴きに行く。
小学校の友達O君が合唱団のメンバーで、チケットを2枚送ってくれたのだ。
プロテスタントであるバッハが作ったこのミサ曲は、美しいがどこか退屈で魅力に欠けると思った。
それにしても、この長い重い曲を良く練習し続けたと感心した。
夫が俳句で今日は帰宅しないので、途中で娘と中華料理を食べてご機嫌で帰る。
大河ドラマ『功名ヶ辻』を見る。
ここ数年、大河ドラマは余り面白くなかったが、久しぶりに毎週みている。
主人公の千代は、得意の縫い物と独特のセンスを発揮して、パッチワークの着物を仕立てた。
三つ葉柏の紋の旗もパッチワークで作って夫にプレゼントするなんて笑ってしまう。
徹夜で縫い物をしても、好きなこととなれば疲れは出なかっただろう。
私の母は縫い物が得意で、反物を買って来て私達の銘仙の着物などを良く縫ってくれていた。
パッチワークも得意中の得意。
ある時、縮緬の着物の残り切れを集めて縫い合わせて、自分の為に綿入れのちゃんちゃんこを作った。
普段に着ていたら、お隣の憎らしいおばあさんが「私はこんなに沢山着物を持っている、と自慢しているみたいやね」と言ったので、母はがっかりしていたのを覚えている。
母は別に作品を褒めて欲しいとは思っていないのだ。
パッチワークは作っている時間が楽しくて充実している。それだけで充分だったのだと思う。