うちの庭は、さつきが盛りを過ぎて剪定の時期が来ている。
１度にやると疲れるので、少しづつ剪定することにしている。私は植木の散髪が好きなのだ。
きちんと形を整えた植え込みを見ると、心が安らぐ。
今年も自分でゆっくりながらも植木ばさみを動かせる幸せを噛み締めた。
今日は外来に診察を受けに行く日。
病院行きのバス停のベンチに座っていると、Gさんが来た。苦手な鬱陶しい人が来たぞ、と思った。彼女は止めどがないおしゃべりの人。おしゃべりの人全部が嫌いという訳ではないが、彼女は自分のことだけいう。だから私に何故病院行きのバスを待っているかは聞かない。
案の定、聞きたくもない情報を沢山しゃべり始めた。自分の犬の１周忌を盛大に行ったこと。（ランちゃんの少し前に死んだのだった。）自分の実家の話。夫の友達の話・・・。人の悪口はいわないのでまだ救われるが。
うんざりする。
そこへAさんが来た。「どうしたん？」と聞くから、「実はこうこうしかじか・・・」と乳がんの手術をしたことをしゃべった。
Aさんは今リュウマチを患っている。
Gさんは「えーっ」とびっくりしている。だから聞いてくれたら教えてあげたのに・・・そこへバスが来た。
今日からホルモン治療が始まる。
